「旅立ち」

出発の朝、あたしは珍しくお昼近くまでベッドでゴロゴロしていた。
 だってこのベッドともしばらくお別れなんだもん。
 レシテルは出発直前までこっち来ないみたいだし、あたしはのんびりと過ごす事にした。
 荷造りは、夕べの時点でカンペキに済ませた。
 後はあたしの身支度が済めば、すぐにでも出発出来る状態。

 結局、起きて行動し始めたのはお昼過ぎだった。
 普段のあたしなら、ベッドでゴロゴロする時間なんて勿体無い! って思う所だけど、
今回ばかりは別。名残惜しい。あたしのベッド…って言っちゃってもいいよね? 今は。

いつもと生活時間がちょっと狂っちゃったせいで、少し頭がぼんやりしてる。
 顔を洗って目を覚まそうにも、お昼頃になれば洗面所の水は早朝の鋭利な冷たさを失っている。

ここで使われている生活水は、
外にある井戸水を魔法で動かしているポンプで階上まで送ってるっていう仕組み。
 だから、お昼頃になれば気温の関係とかで冷たい井戸水でも、少しは水温が変わる。
 この水道の仕組みは、平屋建て以外の家屋だったら何処でも使ってる方法。
 これを発明したのは商工人達の大陸ジルヴァの人で、その発明した人の名前がついてる。
 その人は
発明家ギルドの勲章をもらったそう。

ポンプを動かしてる魔法っていうのも、半永久的に動いてる訳じゃなくて、
定期的にそれを扱う技師とかが来て様子を見て、専門の魔導士が新しく魔力を注入するか、
魔導士が来られない時は、使い方はマジック・クリスタル
と同じの魔石っていうアイテムを使って、魔力を注入する。

まったく、大したもんを考え付くもんだわ。
 お陰であたし達の生活は日に日に便利になってってる。
 発明家
ギルドは比較的新しいギルドなんだけど、その成長は凄まじい。
 彼らのお陰で、魔力を持たない人でも魔力を扱う人と同様に色んな事が出来る様になって来ている。
 でもその反面、進んでいく発明とか開発なんてものは、戦争大陸ゾルゲフネの様なものを生み出しているのも確かだ。

 どっかで何かが作られたら、それに負けない物を作ろうとする。
 そうやって競争し合って、どんどん高まっていくのは素晴らしい事だけど、その性質にもよる。
 戦争大陸ゾルゲフネのケースは最悪だ。どんどん破壊力の大きな武器や兵器なんかを作って、
戦争は終わるどころか酷くなってく一方だ。
 まぁ、戦う事を
生業にしてる人は戦争さまさまなのかもしれんけど。
 でも、あたしから見れば馬鹿な話だ。

顔を洗って食堂に行くと、勿論既に朝食を摂ったリンとアレスが、
昼食のメニューについてあーだこーだ言ってる所だった。

「おはよ、キラ。よく眠ったみたいですね。綺麗な肌がより一層綺麗ですよ」

どーしてこいつは、初めの二言で終らないんだろう。必ず余計な一言が付く。
 まぁ、レシテルみたいなタイプの余計な一言(あいつの場合、一言じゃ済まないけど)じゃないから、
まだ許せるんだけどさ。うざいと言えばうざい。つか、パーティーのリーダーとして、
あたしはリンにもっとマトモになって欲しい。マトモになるために家から勘当されたんだろーが。

「ちょっとベッドにお別れを言ってたの」

リンをどついてからあたしはいつもの席に座って、ちょっと多めにゴハンを頼む。
 朝食のビュッフェの時間は、もうとっくに過ぎてたから普通のメニュー。
 朝昼兼用だから、大めに頼んだの。決してあたしが大食いだから、なんて考えないでね!

おばさんの料理食べるのも、これでしばらく食べ収めだなぁ。
 これからは料理の作れない男どもの代わりに、あたしが一人で全員の分を作らないといけなくなる。
 こいつらもそれなりに努力はしてるみたいなんだけど、なかなか食べられる物を作れない。
 努力してるのは認めるから、あたし一人が作ってる事に対しての文句は言わないけどね。
 出来ないものを責めても仕方ないし。ま、手伝ってくれるしね。

レシテルはどーだろう。よもやあたしの手伝いをしてくれるなんて事は無いだろーね。あのクソガキは。
 しかも、絶対料理なんて作れなさそう。いや、でも子供時代(今でも子供だけど)苦労してたみたいだから、
意外と作れるかな? 訊いてみよう。

 おばさんが作ってくれた料理を、パクパク食べてるあたしをリンは白銀の髪をかきあげつつ見てる。
 こら、人が食べてる横で髪をいじんな。

「何さ」

いつまでもしっつこく見てるもんだから、あたしはそう言ってやる。

「可愛い」

返って来た返事は、語尾にハートマークが付いた一言だった。

そりゃ、あたしが可愛いのは認めるけど、その気持ち悪い言い方はよして欲しい。
 フォークでリンの手の甲を突き刺すという、ちょっとした教育的指導をしてから、
あたしはフォークの先をペーパーナプキンで綺麗に拭いて、再びゴハンに取り掛かる。

「もぅっ! キラってば照れ屋さんですねぇ」

手の甲をさすさすしつつ、リンは懲りずに唇を突き出してあたしに迫って来る。
 ぎゃあ! スープがこぼれる! …つか、あたしとリンは何年同じ事をしてんだろーか。
 拒絶するあたしはともかく、リンは何度教育的指導をされても懲りた様子は見せない。打たれ強い奴め。

「あたしが食事中なの分かんないのっ!? 邪魔臭い!」

あたしはそう言ってリンを裏拳で撃退した。ふぅ、やっと落ち着いて食事が出来る。

「キラの教育的指導もしばらく見納めだなぁ」

あたし達のやり取りを見て笑いながら、
あたし達と同じくこの宿の常連さんである
戦士が向こうのテーブルから言った。
 冒険に出たりの関係で、そうちょくちょく会うって程ではないけど、彼とは結構仲がいい。
 戦士
には向いてないんじゃないか? って位に優しい人で、二つに割れた顎がキュートである。

「あーら、辛気臭い事言わないでよ。そんなにしないで戻って来るから。
 まぁ、またすぐにドタバタすると思うから、耳栓の用意は忘れないどいてよ?」

あたしが笑ってそう言うと、彼もつられて気の弱そうな笑顔を見せてくれた。
 別に彼の気が弱い訳でもないし、弱々しい笑みを浮かべた訳でもない。
 彼は元からそーいう顔なのだ。でも、
戦士としては実力派なんだぁ。

「キラ、おかわりしていい?」

いつの間にか昼ゴハンを注文して食べていたアレスが、ちょっと甘えた声であたしに訊く。
 昨日の夜にあたしが、しばらくは経費削減だって言ったもんだから、気にしてるらしい。
 でも、アレスの食費は必要経費。

「あ、いーよ。でもなるべく安くて腹持ちいい奴ね」

あたしがそういうと、アレスは真剣な顔をしてメニューとにらめっこを始める。
 と、弱気な顔の彼が突然言ってくれた。

「俺からの餞別だ、今日の昼飯代は俺が持ってやるよ」
 「マジ? だって、アレスの胃袋知ってるでしょーに」

嬉しい言葉だけど、アレスにかかる食費ってのはホントに馬鹿になんないから、
思わずあたしは、らしくもなく遠慮したりなんかする。
 『もらえる物は、もらう』、『少しでも安く!』があたしのモットーだけど、
冒険者の懐はよく分かってるし、冒険者の必要経費っていうのは命に関わるものだから、
あたしは冒険者にはたからない様にしてる。や、悪徳な奴だったり気に入らない奴には容赦しないけどさ。

「いいって。遠慮すんな。キラ達見てるといっつも元気になるからさ、
 そのお礼でもあるし、
戦士に二言は無いぞ」

何とも優しい笑顔を浮かべ、彼はそう言ってくれる。
 こういう人の場合、好意はちゃんと受け取った方がいい。
 奉仕型の人は見返りが無くても、好きな人には何でもいいからしてあげたい、って思ってるから。

 多少、悪いなって思いつつ、あたしは彼の言葉に甘える事にした。

それから、レシテルが来るまでの間、あたし達は残された時間を皆で分かち合った。
 あたし達の事を知っている、近所の人達は皆集まってくれてあたし達の成功を祈ってくれて、
餞別なんかもそれぞれくれた。

皆、有り難う。大好きだぜっ。

こういう時は時間が過ぎるのは早いもんで、あたし達がいつ終わるともなく楽しく話しをしていたら、
ドカドカと堅いブーツの底が木製の床を鳴らす音がして、レシテルがやって来た。

マントの代わりに、また凝ったデザインの黒い革のロングコートを着てる。
 首には黒い羽根のマフラーを引っかけてて、背中には何だか見慣れない武器を背負っていた。
 何だろ? でっかい剣みたいに見えないでもないけど。

 今日のゴーグルの色は紫だった。一体いくつ持ってんだこいつ。
 コートの下には膝くらいまでのブーツと、革のパンツ。やっぱり両方とも色は黒。
 今日は割と首元はスッキリしてて、ゴーグルと同じ紫のスカーフを巻いて、
胸元くらいまである長さの大きな十字架を首に下げていた。
 勿論、普通のシンプルな十字架じゃなくてゴツいデザインの奴。

「あんた、荷物は?外?」

あまりにも軽装なレシテルに、思わずあたしはそう尋ねる。

「馬っ鹿じゃねーの? 用意周到な俺様が、荷物忘れるなんてこたぁある筈ねぇだろーが。
 まったく脳ミソのスカスカな女だよなぁ」

一発目からこれである。あたしは湧き起こる怒りをググッと押さえて、
すぐさま用意してくる事にする。出発直前にモメてる所を、
皆に見せて余計な心配を掛けさせたくない。

「じゃあ、用意してくるからちょっと待っててよ」

あたしはそう言うと、近所の女の子達の所にいたリンと、
テーブルにあるお菓子にひっついてたアレスの首根っこを掴むと、かけ足で上に上がって行った。
 予想通りに「俺様を待たせるんじゃねぇ!」とか、レシテルが言ってたけど無視。

あたしはいつものスタイル(ノースリーブのハイネックのトップス、ホットパンツ)の上に、
お気に入りのショートマントを羽織る。いつもはショートブーツだけど、
旅に出る時は脚にフィットしたロングブーツをはく。エキドナは移動速度が速いから脚が寒くなるので、
ショートパンツの下には厚手のタイツをはいてる。肘を痛めない様に、サポーターを両方にして、
グローブをはめる。日焼け防止や防寒のためのストールを、今はまだ必要ないから腰に巻く。
 よし! オッケ!

荷物で膨らんだ芥子色の愛用リュックを背負い、丸めてあるシュラフを片手に持つ。
 部屋を出る前に、もう一度ずっとお世話になってきた部屋を見る。

「……………………いってきます」

色んな想い出が一気に沸き上がって来るけど、
あたしはそれを振り払って通り慣れた廊下と階段を通過して、レシテルが待ってる食堂に急ぐ。
 感傷に浸ると長くなるし、何よりあいつにまた何か言われるのが嫌だから。

「遅ぇ!」

食堂に戻って来たあたしは、レシテルの姿を見て思わずその場に突っ伏した。

レシテルは椅子にふんぞり返って、長い脚を組み両腕を組んであたしを見下ろてる。
 まぁ、それはいい。いつものポーズなんだろーし。

問題はその周り! それまでリンに口説かれてキャアキャア言ってた女の子達が、
そろいもそろってレシテルの周りに立ったり足元に座ったりして、
レシテルにお菓子を差し出したり飲み物を差し出したりしてる。

………………………ハーレムか!

脱力して、思わず突っ伏したあたしは心の中でただ一言、
それだけ突っ込んでヨロヨロと立ち上がる。う。荷物が重い。

レシテルは、いきなり突っ伏したあたしに意表を突かれたらしく、
「何だコイツ」って顔はしてるものの、何も言って来なかった。
 あ、でも眉間に
が寄ってるトコを見ると、女の子達はレシテルが呼んだんじゃなくて、
彼女達が自分の意志で来たみたいだ。

いやぁ、リンの奴もご苦労様だ。うっけっけ。
 でも、リンはそんな女の子達に対して意外と無関心だった。

「あ、キラ。口紅の色変えましたね」

目敏くあたしのリップカラーの変化に気付いて、リンは指であたしの唇を触る。
 このっ。塗ったばっかりなんだから触んな!


 リンの手をパチンッと叩くと、あたしは皆に向って挨拶をする。

「皆、忙しいのに集まってくれて有り難う。あたし達、絶対帰って来るから待っててね」

そう言うと、皆口々に別れを惜しむ言葉を言ってくれた。

「行くぜ、者ども。モタモタすんなよな」

感動的な別れのシーンにもレシテルは無関心で、そう言うとドカドカと出口に向って歩く。
 それを、おばさんが引き止めた。

「………? 何だよおばちゃん。
 心配すんなよ、こいつら下僕は俺様が守ってやるから大船に乗ったつもりで安心しな」

仕方ねぇな、ってカンジでそう言ったレシテルに、おばさんは奴の細い両肩を掴んで言う。

「あんたもだよ。ちゃんと帰っておいで。あたしは待ってるからね。またここに食べにおいで」

レシテルはそうやって言われた事が無いのか、
ちょっとびっくりした顔でしばらくおばさんの顔を大きな目で凝視してたけど、
不敵な笑みを浮かべるとおばさんの手をとって自分の肩から外した。

「おばちゃん、俺を誰だと思ってんだよ。レシテル・エディレだぜ?」

そう言って、レシテルは先に外に出て行った。
 まったく、カッコつけやがって。

「んじゃ! 皆行って来るね!」

あたしは一際元気にそう言うと、アレスとリンを連れてレシテルの後を追った。

ドアを開けると、外には大勢人が集まっていた。多分、レシテル見たさの野次馬がほとんどだと思う。
 でも、中にはあたし達に挨拶をしに来てくれた人もちゃんといる。

「キラ! 頑張って来いよ!」

ん? あ! クロだ! フレイさんもいる。

「ちょっとあんた! 店はどーしたのっ!」

来てくれたのは嬉しいけど、店の事が心配で人垣の向うにいるクロに訊く。

「バイトに任せて来た!」

ぎゃっははははは。だろーと思った。鬼だなぁ。夕方の仕事屋は込むってゆーのに。
 今ごろ、バイトくんは真っ青になって右往左往してる事だろう。

「クエ」

んんんっ!? この愛らしい泣き声はっ!
 「きゃあああああああああぁぁぁぁっ! エキドナちゃん! プリチィ!」

あたしの背後には、可愛い可愛いエキドナちゃんが三羽待機していた。
 背中にはちゃんと
鞍が付けられてる。旅用のエキドナ。

「俺様が借りて来てやったんだ。感謝しろ」

スティーラーに既に乗り込んでゴーグルを降ろしているレシテルが、
空中からあたしを見下ろして恩着せがましく言う。や、でも感謝する。エキドナプリチィっ!

「ありがとーっ!」

あたしはエキドナに抱き付いてゴロゴロしながら、素直にレシテルにお礼を言う。

「レンタル期限は?」

背後からアレスが、のそっと訊ねる。それにレシテルは肩をすくめて答えた。

「知らねぇ。いつでもいいってよ」
 「ホントぉ?」

エキドナに抱き付いたまま、あたしは疑わしそうにレシテルを見上げる。

「本当ですっ!」

レシテルの代わりに答えたのは、三羽目のエキドナの陰から出てきた小太りなおじさんだった。
 や、おじさんってゆーにはまだ若いか。ゴメン。

「わたくし、マンディー社マリドン地区ダルディア支部の支部長でございますっ! 
 今回はレシテル・エディレ様が、わたくしどものエキドナを利用していただけるとの事で、
 喜んで無期限レンタル致しますっ! 既に社長にも連絡がいって参りまして、
 マンディー社公認の無期限レンタルですので、どうぞお気兼ねなく御利用して下さいっ!」

んビシィッ! と直立不動の姿勢で、その支部長さんは丁寧な言葉使いで信じられない事を言った。

この三羽のエキドナちゃん、無期限レンタル!?
 きゃあああああああぁああああぁぁぁぁぁぁっ! 夢に見た、マイ・エキドナ!
 レシテル! あんたサイコーにイカしてるっ!

あたしはもう、感無量になって涙ぐんだりしてる。
 薄情にも、皆との別れよりもマイ・エキドナの方が感動してたり。

「おら! いつまで鳥にひっついてんだ! 乗り方も分かんねーのか!?」

レシテルがイライラした様子でスティーラーから怒鳴る。
 分かったってば。怒鳴んないでよ。

今のあたしはとっても寛大。レシテルに反撃なんかせずに、素直に言う事を聞く。と、その前に。

「いってきます!」

宿から出て来てるおばさんに思いっきり抱き付き、
それからお昼をおごってくれたカース(彼の名前)のほっぺにキスする。

『っあああぁあああああああああぁぁぁぁぁぁっ!?』

リンが叫ぶけどシカト。ん? 何か今の叫び、ダブルだったよーな? ま、いっか。

顔を赤くしたカースに「ありがとっ」て言ってウインクすると、
あたしはヒラリと尻尾の赤いエキドナちゃんにまたがる。

「メリルさん、待ってて下さいね」

リンもおばさんに挨拶をして、尻尾の青いエキドナに乗る。
 アレスは緑。三人とも色違いなんだ。これなら
咄嗟に間違えないで済む。

「行くぞ!」

しびれを切らしたレシテルが、狂暴に吼えるとスティーラーを発進させた。
 レシテルを憧憬の眼差しで見ていた人達は、ワァッと湧いて拍手をしたり指笛を鳴らした。
 後を追っかける奴までいる。

「あ! 待ってよ!」

焦ってあたしはエキドナにゴーサインを出す。

あたしの赤エキドナは、「クエッ」とちょっと力んだ(可愛い!)声を上げて走り始めた。
 リンとアレスもあたしに続く。通りは人だかりでビッシリだったけど、
あたし達がエキドナを走らせると、皆次々と道を開けてくれた。

「いぃってーきまあぁーすっ!」

揺れるエキドナの背中の上から、後ろを振り向いてあたしは精一杯の大きな声で皆に言った。
 そして二回、手を振る。後ろで見送ってくれてる人達も、
「いってらっしゃい!」とか「帰って来いよ!」とか口々に言って、やっぱり二回腕を振ってくれる。

 旅立つ者は、出掛けてまた帰って来る事を誓って二回手を振る。
 見送る側は、旅立った者がまた戻って来る様に祈って、二回手を振る。

エキドナの背中から、遠くなっていくダルディアをもう一度だけ振り返り、
あたしは前方を行くレシテルのスティーラー
を追って、ダルディアを出た。

絶対に帰って来る事を、自分と仲間と皆に誓って。

 そして、あたし達の長い旅は始まった!

 美少女盗賊キラ・セビリア。十九歳の初夏だった(なんちゃって)。

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